「あああっ、拙者の手裏剣があっ!」

「ああっ、俺のガーブ・オブ・ローズが!」

 朝っぱらから馬小屋から聞こえる絶叫!

「な、なぜ伝説の武器ともあろうものがこんなバラバラになるでござる?」

「右に同じ…俺の鎧が…こんなに綺麗な切り口で…」

「……」

「……」

「おい、ピア」

「ん?なにかな?」

「この切り口、どう考えてもムラマサ以外にありえないんだけど」

「……」

「たしか、昨日から復活してたよな?ムラマサ」

「…んー、だって、俺のだけ壊れてるってのもさー」

「……」

「………寂しかったから…(可愛いポーズのつもり)」

 ちゅどーん!!!



 …とりあえず生き返ったピアとバカ。

「なんでバカまで死んでたのかと言うと、ピアに斬りかかったバカごとムタが激怒(マリクト)で葬り去ったのである」

「…ムタ殿、何を説明してるのでござる?」コキコキ(首を気にする音)。

「えっ、いや、別に」

「まあ、コレでみんな対等な立場になったと」とピア。コキコキ。

「何が対等かー!」「でござる!」

「だって、不公平じゃん!俺だけ武器が壊れてるんだぜ!」

「ソレは自業自得だ!原因はカボチャだろーが!」「でござる!」(第2話参照)

「なにいっ!カボチャに罪は無いぞ!カボチャに謝れっ!!」
ビシィッ!(かっこいいポーズ!)

「悪いのはお前だあ―――っ!!」
すぽーん!!ちゅどーん!!!




「で!壊した武具、どーしてくれるんだ?」

ボルタックにも在庫は無いでござるよ!」コキコキ。

「そうそう。みんなが俺と対等になるためにも、ここはそれぞれの武具に○○に祟るって言う呪いをかければ…」

「そんな気味の悪いシロモノが使えるか―ッ!」

「…俺は使ってるけど…」ちょっと傷ついているピア。

「常人の感覚ではとてもそんなのは無理でござるよ」

「……」「……」全裸に覆面のその姿で言われても困る。

「まあ、現実問題として修理しないとならないよなあ…」「でござる」

「呪いったって、だいじょーぶだよ。自分に向かってくるわけじゃないし」

「うう。とりあえずしょうがないか…でも、呪いなんてどうやってかければいいんだ?」

「それについては心当たりが」



 …というわけで、ここはボルタック商店。

「安直だな―」

「うるさい。武器屋の主人のクセして解呪ができるくらいなんだぞ。呪いをかけるくらいのことは出来るはず!ねえ、おやじさん?」

「うーむ、まあ出来ないことは無いが…ウチで解いてる類の呪いは、どれも持ち主にかかるんじゃがのう。ほら、ソード-1とか」

「えー?できないの?」

「ムラマサのような呪いをかけたいのなら、同じようなプロセスを踏めばなんとかなるんじゃないかね?」

 と言ってピアになにやら耳打ちするボルタック。

「ここにある資料によると…トクガワに殺されたサムライの呪いが…」

「ふむふむ…」



「と、いうわけでここはワードナの玄室前だっ!」はりきって叫ぶピア。

「なんででござる?」

「いやー、やっぱり呪いの対象にも協力してもらわないとね」ぐるぐる。

「というと、やっぱりトクガワ?」ぐるぐる。

「そーそー」ぐるぐる。

「……なにしてんの?ピア…」

 ぐるぐる…「えっ?縛ってんだよ」と言いつつ、ムタとバカを縛り上げているピア。

 きゅっ!

「よーし、完成!題して特攻野郎『あ』チームっ!この特攻野郎のすごいところは、ただ特攻して玉砕するだけってトコ!」

「……おい……」

「そんなわけで、せいぜい恨みがましく殺されてくれ!もちろんトクガワにっ!」蹴りっ!

 縛られた二人を玄室の中に蹴っ飛ばし、扉を閉めるピア。

「ボルタックじいさんの話だと、これでokなはずだけど」


 そのまま10分。


「そろそろいいかな?」がちゃ。

 玄室の中。

 ワードナ。ヴァンパイアロード。そして無残に転がる二つの死体。

「なんてむごいことを…!」とりあえずお約束を言ってみるが、突っ込む者はいない。

「くっくっくっ…なんのつもりかは知らぬが、今度こそ貴様のズバァ」

 推して知るべし。



 MALORで地上に戻り、二人の死体(コードネーム:特攻野郎『あ』チーム)をカント寺院に運ぶピア。

「でも、このやり方だといつまでたっても他のシナリオに行けないなー。あ、トクガワも連れてけばいいのか」

 身勝手この上ない独り言である。



 儀式も済み、ほどなく生き返る『あ』チーム。

「見事な殺されっぷりだったぞ、二人とも!これで武具も蘇え…あれ?」

 二人の目つきにおびえるピア。

「おかげで、鎧が蘇ったよ」と、ムタ。

「手裏剣も、でござる」と、バカ。

「あれ?なんか二人とも、顔が怖いよ?」ずりずり。

 後ずさるピアと、じりじりと追い詰める特攻野郎。

「ピア…貴様への恨みが乗り移ったおかげでなぁあ!!」

「でござるう!」

 「ギニャー!!!!」
すぽすぽずぎゃああああ!!

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