今、ひとつの命が消えようとしていた。

生まれた時からひ弱だった彼の体には、もはや病魔に対する抵抗力はない。

元から食が細かった体もすでに食べ物を全く受け付けず、骨と皮ばかりの哀れな姿をさらしている。

「僕はもう、だめなのかな…」

彼自身はそうつぶやいたつもりだった。

だがもはやその喉は空気を震わすこともできない……

呼吸が、徐々に、ゆっくり、ゆっくりと…消えていこうとしている……

と、その時!

ドギャアァァァァァ!!(が蹴破られる音)

「不健康戦隊フォアグラーZ、ただいま参上!!」(どどーん!!)

「君は不健康だな?!しかし死にかけちゃいかん!」 (くるっ、ビシィ!)

「生きなければだめだ!君は死にたくないだろう!?」 (ごろごろごろ、ジャキイン!)

壁をぶち破って現れた二人組は、いちいちポーズをつけながら、

崩れた壁の下敷きになっている哀れな彼に話し掛ける。

「うう…」

「いかん、これは重症だ!ムタ、早く例のものを!」

「わかった!さあ、これを!」

「ぶももももぉ―――!」

ムタと呼ばれた男が連れて来たのは、実にイキのいいミノタウロスであった。


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